ステンレス徹底解説!その種類や錆びない理由など


ステンレスは、現在の産業を支える無くてはならない金属です。

ステンレスは錆びにくく、金属の光沢がずっと維持されますので、色々な製品に使われています。

しかし、ステンレスがどのようなものかについては、意外と詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんなステンレスについて、詳しく解説していきますね。

スポンサーリンク

ステンレスとはどんな金属?


ステンレス

ステンレスは、鉄にクロムやニッケルを添加して作った鋼です。

その加工のしやすさと耐久性から、様々な材料に使われています。

表面は美しい光沢を持ち、ほとんど錆びないので、半永久的にその光沢が維持されます。

◆名前の由来


ステンレスの名前の由来は、英語の錆び「rust stain」から来ています。

錆びが発生しないので、stainless=ステンレスとなりました。

JISの表記では、「SUS」と書きます。(サスと読みます)

これは、「Steel Special Use Stainless」の略です。

錆の発生しない特殊鋼という意味です。

◆ステンレスの成分


≪鉄(Fe)原子番号26≫

ステンレスの主成分は、鉄です。

ステンレスの成分のうち、鉄は8~9割を占めます。

ステンレスと聞くとなんかとてもカッコ良いですが、要はほとんど鉄板なのですね。

しかし、このただの鉄板にクロムとニッケルを加えると、とても錆に強いステンレス鋼になるのです。

≪クロム(Cr)原子番号24≫

ステンレスを錆びにくくしている主役が、クロムです。

ステンレスの成分の、1~2割程度がクロムです。

鉄にクロムを添加すると、とても錆びにくくなるのです。

この性質はクロムを12%以上添加したときに現れるので、どのステンレスにも12%以上のクロムが含まれています。

≪ニッケル(Ni)原子番号28≫

ニッケルは、後述するオーステナイト系のステンレスの成分です。

オーステナイト系ステンレスに、1割くらい含まれています。

クロムだけを添加したステンレスよりも、さらに耐食性が増し、錆びにくくなります。

◆ステンレスが錆びない理由


ステンレスが錆びにくい理由は、添加したクロムの影響で、表面に不働態という薄い膜を作るからです。

不働態とは、表面に発生する酸化した膜のことです。

錆びは、鉄と酸素がと結びつて酸化することによって発生します。

鉄が酸化すると、ご存じのように、赤茶けた色になってボロボロになります。

しかしステンレスでは、表面に不働態の酸化膜を作ることによって、それ以上酸素が侵入することを防いでいるのです。

酸素と強力に結びつくことによって、逆にそれ以上の酸素の侵入を防ぐ。

なんか、毒を持って毒を制すみたいな感じですね(笑)

スポンサーリンク


ステンレスの種類


一口にステンレスといっても、色々な種類があります。

ここからは、ステンレスの種類について説明していきます。

◆オーステナイト系


オーステナイト系のステンレスは、鉄にクロムとニッケルを添加したものです。

代表的なものに、「SUS304」があります。

SUS304は、鉄にクロムを18%、ニッケルを8%添加したものです。

そのため、18-8ステンレスなんて呼ばれたりもします。

加工性も良く耐食性もピカ一なため、広く世の中で使われています。

家庭用はもちろんのこと、建築現場や発電所にも使われています。

また、オーステナイト系ステンレスは、鋼板ですが磁石にはくっつかないという特徴もあります。

◆フェライト系


フェライト系ステンレスは、鉄にクロムを18%程度添加したものです。

代表的なものに、「SUS430」があります。

SUS430は、鉄にクロムを18%添加したものです。

フェライト系ステンレスには、ニッケルは含まれていません。

こちらも、オーステナイト系のステンレスには及びませんが、それでも耐食性はかなりもののですので、キッチンのシンクなど様々なところに使用されています。

また、フェライト系のステンレスは、磁石にくっつきます。

その為、手元にあるステンレスがオーステナイト系かフェライト系かを確かめるには、磁石がくっつけてみれば分かります。

◆マルテンサイト系


マルテンサイト系ステンレスは、鉄にクロムを13%程度添加したものです。

代表的なものに、「SUS410」があります。

このステンレスは、ビスなどの部品に良く使われています。

ステンレスの値段


ステンレスの値段は、普通の鉄板と比べると高いです。

普通の鉄板と比べると性能が高いですから、値段が高いのは仕方無いですね。

オーステナイト系とフェライト系のステンレスを比較すると、やはり性能が高い分、オーステナイト系ステンレスの方が高価です。

まとめ


以上が、ステンレスについての説明です。

まとめると、下記の通りです。

・ステンレスは、鉄にクロム(とニッケル)を添加した鋼板

・錆びにくいのは、表面に不働態を作って酸素をシャットアウトするから

・オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系という種類がある

・オーステナイト系ステンレスの代表はSUS304で、磁石につかない

・フェライト系ステンレスの代表はSUS430で、磁石につく

普段何気なく使っているステンレスも、良く知ると面白いですね。