人はみんな、嫌な思いをさせ合いながら生きている

人に、迷惑をかけてはいけない。

人に、嫌な思いをさせてはいけない。

自分が嫌と思うことを、人にはするな。

小さいころから、両親にこのような言葉を掛けられて育った人は、日本なら多いのではないでしょうか?

もちろん、これは大切なことだと思います。

しかし、両親からこうやって教えられて育って、そのことに気を付けていると、自分は人に迷惑をかけていないとか、嫌な思いをさせていないとか、そういう風に思ってしまうことがあります。

これだと、ちょっと傲慢な考え方になってしまいます。

なぜならば、人が生きて行くうえで、誰にも迷惑を掛けなかったり、嫌な思いをさせないことは不可能だからです。

つまり、生きているだけで、自分は確実に迷惑をかけているし、誰かに嫌な思いをさせているのです。

これは、無意識のうちにです。

どれだけ迷惑をかけないよう、嫌な思いをさせないようにしても、絶対にゼロにはできないのです。

この考え方にとらわれると、危険ですよ。

なぜならば、人から迷惑をかけられたり、嫌な思いをさせられたりすると、なんで自分はしてないのに相手はするのだろう?とネガティブな気持ちになるからです。

こんな人は、自分が本当は迷惑を掛けたり嫌な思いをさせていることに気づいていないんです。

なので、その目線で相手を裁いてしまうのです。

そのため、人に迷惑を掛けないよう、嫌な思いをさせないように気を付けることは大事なのですが、それでもやはり自分は人に迷惑を掛けたり、嫌な思いをさせたりしている自覚を持つことが大切です。

人はみんな、嫌な思いをさせ合いながら生きていると思うと、人から嫌な思いをさせられた時も、寛容になれます。

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